1 hour LSC(腹腔鏡下仙骨腟固定術)

 今日はsingle mesh-LSCが2件、double mesh-LSCが1件でした。最近はメッシュ固定のsuturingを減らすべく,以下のデバイスを用いて時間短縮に努めています。「POP手術は2時間以内で」をずっと言い続けてきて、LSCも2時間以内での施行は可能となっています。しかしやはりLSCは手間と時間がかかるため、TVMが40%くらいを占めています。しかしTVMは予期せぬ出血・メッシュ露出・術後の排尿障害などが問題で、後壁にはなるべくメッシュを使用したくないのも事実です。

 もしLSCが1時間でできれば、もっとTVMを減らせるのではないか、というコンセプトの元、ずっと目標にしてきた"1h-LSC”が、条件の良い症例では実現しています。デバイスを用いることで、メッシュ固定のための非吸収糸の縫合がAa点と仙骨の2針に省略できます。我々は1時間にこだわってデバイスを導入し、適応を拡大しています。しかし、むしろLSC初心者がデバイスを積極的に使用することで、時間短縮が可能となり有効であると思います。

 来年度はLSCがTVMを超えるのではと予想しています。

チタン製 非吸収性タック

吸収性タック